家づくり

平屋と2階建てのイイとこどり?!1.5階建ての生活

「平屋の家」ってとても素敵ですよね。

あるアンケートでは、終の棲家にするなら平屋がいいと答えた人がなんと69%だったそうです。

ですが、実際に新築戸建てで平屋を選択する家庭って少ないですよね…
平屋を建てるのには大きな敷地が必要ですし、費用もかかるのであきらめる方が多いのではないでしょうか。

でもせっかくなら、老後まで過ごしやすい家に住みたくないですか?

 

我が家は当初平屋案でありましたが、最終的に1.5階建てにしました。

結果、ワンフロアで生活できる平屋、部屋数を確保できる2階建てのいいとこどりでできました。

もちろん、良し悪しあります。

ですので、今回は1.5階建てにした場合のメリットデメリットをご紹介します。わかりやすいように、平屋の場合と比較してまとめてみました。

『平屋、2階建て、どちらにしよう。。。』

と家の造りに悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。 

 

平屋と比較した1.5階建てのメリットデメリット

1.5階建てを検討されている方は、平屋と迷っている方が多いのではないでしょうか。ですので、平家でよく上げられるメリットデメリットを1.5階建ての生活と比較してみました。

平屋と比較した1.5階建ての5つのメリット

①効率よい動線を作りやすい

1.5階建てを建てるときは主寝室、キッチン、洗面所など主な生活スペースを1階作る人が多いと思います。そうすると、2階に行く回数が少なくてすむので、移動は量は少なく、家事動線がコンパクトに生活できます。ですので、効率よい動線を作りやすいと言えるでしょう。

しかし、1.5階建ては何を2階に作るか決められるので、主寝室を2階に作ることも可能です。その場合は、当てはまりません。

ですので、1.5階建をつくる際は、主寝室を1階に作るのがおすすめです。そうすると、1階で生活を完結できるので、老後は平屋のように生活できます。

②家族とのコミュケーションがとりやすい

1.5階建てでは、主な生活スペースが1階にあるので、必然的に家族で顔を合わせることが多くなります。

会う機会が多ければ、自然と会話も生まれ、コミュニケーションもとりやすくなります。

階段を入り口付近にすると当てはまらなくなるので、家族とのコミュニケーションを重視する場合は、リビング近くに階段を配置するのがおすすめです。

必ずリビングを通る設計にすることで、思春期に部屋にこもりがちな子どもとも、毎日顔をあわせることができます。

③構造的に安定しやすい 

耐震性を考えるときに大切なのが建造物の重量です。重量が重いほど地震が発生した時に揺れが大きくなります。

1.5階建ては、平屋よりは重量が重くなりますが、2階建てと比べると重量は軽くなります。

ですので、2階建てよりは構造的に安定しているといえるでしょう。

④階段スペース不要

1.5階建てということは、階段は必須になります。

ですので、一般的にいわれている階段のスペース4畳もしくは5畳分、階段をつくるスペースが必要になります。

また、階段を作るのでお手入れの手間も増えることになります。

⑤メンテナンス費用を抑えやすい

平屋の場合、業者によるメンテナンスでは足場を組む必要がなくなり、その分費用をおさえられます。

しかし、1.5階建ての場合、2階部分や屋根の修理などには足場を組む必要があります。そのため、メンテナンス費用は2階建てとあまり変わらないでしょう。

また、スウェーデンハウスの場合、窓枠塗装などのメンテナンスも行いにくくなります。

前述のことを表にまとめました。

平家 1.5階建て
効率良い動線が作れる
家族とのコミュニケーション増加
構造的に安定する
階段スペース不要 ✖️
メンテナンス費用が安い ✖️

 

平屋と比較した1.5階建ての5つのデメリット

①広い敷地が必要 

2階に部屋を作ることで部屋数を確保するので、平屋より敷地は必要ありません。平屋で同じ延床の家を作ろうと思うと同じ30坪でもより大きな敷地が必要になります。

しかし、2階建てと比べると広い敷地は必要になります。ですので、ある程度広めの敷地は必要です。

②坪単価が高い 

建設費用の中でも特に費用がかかるのは、基礎工事と屋根工事です。

1.5階建ては平屋と同様、屋根と基礎が大きくなるため、費用が高くなる傾向があります。2階建てよりも1~2割高いと言われています。

③日当たりが悪い

平屋は部屋数が多くなると外と接しない部屋が増えるため、採光をとるのが難しくなります。そのため、建物をコの字にしたり、中庭などのスペースを設けるなどの工夫が必要になります。

一方1.5階建ては、平屋と比べ外に接しない部屋が少なくなるので、平屋と比べると採光を気にする必要がなくなります。

ですので、よほど大きな1階の造りにしなければ、日当たりは悪くなりにくいでしょう。

④プライバシーの確保が出来ない

コミュニケーションがとりやすいという反面、プライベートが確保しにくいというデメリットはあります。

しかし、2階に部屋があるので、平屋よりはプライベートの空間を確保しやすいと言えるでしょう。自分の時間を大切にしたい人は、1.5階建てがおすすめです。

⑤防犯面で不安

平屋の場合、2階建てと比べると侵入がしやすいというデメリットがあります。

1.5階建ての場合も、1階が大きくなるので侵入がしやすくなります。また、主な居住スペースは1階なので、周りに2階以上の建物があると、上から見えやすいという欠点はあります。

ですので、防犯面の不安は少し残ります。

前述のことを表にまとめました。

平家 1.5階建て
広い敷地が必要
坪単価が高い
日当たりが悪い ✖️
プライバシーが少ない
防犯面で不安

*デメリットに当てはまるのが◯

1.5階建てをおすすめするのはこんな人

  • 幼い子どもがいる
  • 居住のメインは1階で過ごしたい
  • ある程度広い土地は確保できる
  • プライバシーが確保したい

子どもがある程度大きく、そろそろ独り立ちしそうな年齢であれば、あえて1.5階建てにする必要はないかもしれません。子どもが幼くこれから一人部屋を作ってあげたいと考えている人は、平家よりも部屋数を確保できる1.5階建てがおすすめです。

また、1.5階建ては平家と比べ敷地は必要ないとはいえ、2階建と比べるとある程度敷地は必要になります。都内がいい、駅徒歩圏内がいいなど、立地を求める方は土地を探すのが難しいかもしれません。

立地よりは、平家のようなゆったりとした生活を優先したいという方におすすめです。

1.5階建てに実際住んでみた感想

実際に暮らし始めて2年以上経ちますが、1.5階建ての生活はかなり快適です。1階だけで生活が完結するのがとても便利です。

住み始めてから子どもが産まれ、洋服などものがたくさん増えましたが、1.5階建てにしていたので収納も十分確保できています。生活スペースに物が溢れないので生活しやすいです。

家族構成に変化があるかもしれない我が家の場合、少し余裕のある1.5階建ては正解でした。

1.5階建てのメリットデメリットまとめ

上述したものを、再度表にしました。

平家 1.5階
効率よい動線を作りやすい
家族とコミュケーションがとりやすい
構造的に安定しやすい
階段スペース不要 ×
メンテナンス費用を抑えやすい ×
広い敷地が必要 
坪単価が高い 
日当たりが悪い ×
プライバシーの確保が出来ない
防犯面で不安 

*当てはまる場合を〇、当てはまらない場合を×にしています。


1.5階建ての最大のメリットは、平家のような生活をしつつ個別の部屋を確保しやすいことです。

平家のような生活に憧れるけど、子どもには部屋を作ってあげたい、自分の部屋が欲しいという方にはとてもおすすめです。

とはいえ、1.5階建てにもデメリットはありますので、よくご家族と話し合って家づくりを進めていただければと思います。

なかなか決めきれない方は、一度プロに相談してみるのがおすすめです。自分では気づかなかった視点から、あなたに最適な提案してもらえますよ。

 

\利用満足度No1/

 

後悔ない家づくりができるように、ぜひ活用してみてください。

 

 

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